NTT労組退職者の会
京都支部協議会
会長:木戸 美一
本日の総会は、私たち京都支部協が来年5月に結成50周年を迎えることから、総会終了後には「50周年記念祝賀会」を開催いたします。
本総会の開催にあたり、私からは、以下、2点について申し上げます。
第1点は、2024年度の重点課題の取り組みにつなげる観点から、主要な課題を中心に概括的に申し上げます。
(1)「能登半島地震緊急支援カンパ」ですが、恒例の年末福祉カンパを終えた直後の取り組みにもかかわらず、数多くの会員さまから多額の支援カンパのご協力をいただきました。京都支部協のカンパ金集約は、188万6900円でありました。助け合い・支え合いの心の通った取り組みとなりました。改めまして、ご協力いただきました会員の皆さまに感謝を申し上げます。
なお、退職者の会の全国的なカンパ金の集約は、約5千万円でありました。
現役・組合員の取り組みと併せ、総額で約1億300万が集約されました。このカンパ金は、被災されました会員、組合員、社員等の生活再建の一助として順次届けられています。
しかし、再び9月に集中豪雨が同地方を襲い、亡くなられた方や被害の増大など、住民生活に甚大な影響が出ています。
お亡くなりになられた方へのお悔やみと、被災されました全ての皆様にお見舞いを申し上げますとともに、復旧・復興に向けては、中央協と連携し取り組みます。
また、大規模自然災害発災時の会員の安否確認、及び被災状況の把握のため、全会員の皆さまから最新の「緊急連絡先情報の提供」をお願いする取り組みは、98%を超える極めて高い回収率で、取り組みを終えることが出来ました。
この取り組みは、会員との信頼なくしては成就しないセンシティブな取り組みであり、丁寧かつ慎重な会員対応と粘り強く取り組んだ結果が、この成果につながったものと考えます。情報収集から、データ投入作業までを、中央協が示す6月末までに完了出来ました。まさに、会員の皆さまのご協力とブロック役員の熱心な取り組みがあればこその成果であると思います。
(2)平和運動の取り組みについて
今もなお、ロシアのウクライナへの軍事侵攻やイスラエルとパレスチナのガザ地区を支配するハマスの武力衝突は続いており、停戦・和平への展望は開けていません。
また、中東をはじめ世界の各地で戦争・戦闘が起きていて、何の罪もない子供や民間人を含む多くの国民が、今この瞬間にも犠牲になっています。
私たちは、「平和なくして退職者の会の活動なし」「平和なくして長寿なし」との認識で、中央協をはじめ全国の仲間や京都退職者連合との連携による平和諸行動に取り組んできました。
先週の11日には、ノーベル委員会が「日本被団協」にノーベル平和賞を授与すると発表しました。その授賞理由は「核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が二度と使われてはならないことを、証言を通じて示してきた」としています。「ノーモア・ヒバクシャ」を訴え続けてきたことが、評価されたのです。
私たちが、これまで日本政府に対し求め続けてきた「核兵器禁止条約」の早期批准や、締約国会議へのオブザーバー参加など、この歴史的な評価を踏まえ、引き続き中央協や京都退職者連合と連携し「核なき世界」に向けた取り組みを強化していかなければならないと考えます。
来年は戦後80年を迎えますが、情報労連が取り組む「平和4行動」の一つである「広島ピースフォーラム」に、昨年の「長崎平和フォーラム」に続いて支部協独自の取り組みとして参加することとします。
(3)女性参画・参加の取り組みの推進について
2023年度は、支部協3役に久方ぶりに女性副会長を選出し、支部協全役員の25.0%を女性役員が占める体制で支部協運営を行ってきました。
ちなみに、全国的な女性参画の比率は約19%であります。従って、京都支部協の女性役員比率は全国より約6%多い状況下にあります。
本日、後ほどに2024年度の支部協役員の承認行為を行いますが、女性立候補者が全員承認されますと女性役員比率は約27.2%となり、昨年度を上回ることとなります。
今、ジェンダー平等が国内・外で大きく取り上げられています。中央協や退職者連合においても「女性役員比率30%をめざす」との方針が示されており、支部協として引き続きの努力をしていきたいと思います。
そうした状況下にあって、本年3月に女性会員のあらゆる「声」を支部協活動に反映させるため「女性委員会・準備委員会」が立ち上げられ、8月には多くの女性が集い「女性委員会・発足式」が開催されました。
この運動的成果を2024年度につなげ、女性ネットワークの構築をはじめ、女性委員会の更なる充実・発展を期待したいと思います。
また、これを機に支部協の意思決定機関である幹事会に女性委員会のオブザーバー参加を進めることを提案しています。是非ともご賛同をいただきたいと思います。
(4)支部協結成50周年記念行事について
現在のNTT労組退職者の会・京都支部協議会は、1998年に全電通退職者の会・京都支部協議会から名称変更をして今日に至っています。
全電通退職者の会・京都支部協議会の結成は1975年5月18日であり、来年5月に結成から丸50年を迎えます。
私たちは、半世紀にわたる歴史を振り返りながら、諸先輩が築かれた退職者の会・京都支部協の更なる発展を期して、記憶と記録に残る記念行事を実施するため、「結成50周年記念行事・準備委員会」を立ち上げ、縷々検討を重ねて来ました。その結果、①本日の第26回支部協定期総会終了後に「結成50周年記念祝賀会」を開催し、『50年の歩み・ダイジェスト版』を作成すること、②来年の5月18日には「結成50周年記念誌発刊パーティー」を行うこと、③50周年記念レクリエーションを実施すること等を確認しました。
なお『50年の歩み・ダイジェスト版」につきましては、本日皆さまに配布させていただきました。歴史の一端を知っていただければ幸いであります。
このダイジェスト版の作成に携わっていただきました編纂委員会のメンバーに厚く御礼を申し上げます。
第2点は、昨日公示されました第50回衆議院議員選挙について
前回の菅政権から岸田政権への移行と同様に、今度は岸田政権から石破政権への表紙を変えただけの疑似政権交代の下で、第50回衆議院選挙が実施されることとなりました。
石破茂氏は決選投票で逆転勝利し、第102代内閣総理大臣に選出されるや否や、総裁選挙時に訴えていた主張をことごとく覆し早期解散を断行しました。ご祝儀相場のある内に、野党の選挙協力体制が進まない内に、新閣僚のボロが出ない内に、まさに、「党利党略」のための解散に他なりません。「裏金事件」に関与した議員の一部を非公認にしただけで、自民党の組織ぐるみの政治資金規正法違反の事件に蓋をする石破新政権に、真の政治改革など出来るはずがありません。この選挙で勝てば、‟禊を済ませた”と言わんばかりの石破新総理のブレブレの言動を、私たちは断じて許せませんし、認める訳にはいきません。
「政治とカネ」にまみれ、「裏金事件」を起こして反省のかけらもない自民党に、これ以上の政権運営を任す訳にはいきません。
私たちにとっては、直面する物価高騰への対策をはじめ、少子高齢化が急速に進む日本社会の中にあって、年金・医療・介護・子育て支援等の「持続可能な社会保障制度の改革」という重要な政策課題の取り組みがあります。
この重要な政策課題に対しては、私たちと価値観を共有する立憲民主党を中心とする全うな政治勢力との連携を通じてこそ、高度福祉社会の実現が可能になると思います。
その為にも、私たちはこの第50回衆議院選挙において「政権与党の過半数割れ」を実現し、「政権交代」につなげることが重要なことと考えます。
だからこそ、私たちが推薦する京都1区の「平竹耕三」候補、3区の「泉ケンタ」候補、4区の「北神圭朗」候補、5区の「山本和嘉子」候補、6区の「山井和則」候補の完勝を果たすことです。
「現退一致」して、共に頑張りましょう!
(2024/10/16 於 都ホテル京都八条)